けんじ集
小笠原賢二が自衛官だった時の写真をUPしています!
陸上自衛隊現役最後に記念写真の小笠原士長
 制服は陸上自衛隊の「冬服」です。
左袖の一番上についている丸く見えるものは「陸曹候補生」徽章で、陸曹候補生に指定された陸士と陸曹候補士である陸士が着用します。
桜をかたどった金属の徽章です。私は第8期陸曹候補士でした。
 その下が「階級章」で、陸士はこの位置につけます。
V字の金線とその上の桜の有無で階級を表し、V字線1本に桜なしが3等陸士、V字線1本に桜ありが2等陸士、それ以降桜ありでV字線2本で1等陸士、V字線3本で陸士長です。
 襟についているのは「職種徽章」で、私の付けているのは「通信科」の職種徽章です。中央に松明(たいまつ)があり、それを稲妻がクロスしたデザインです。
 自衛隊の階級や職種など詳しい資料は下記にて特集します。

前期教育隊で歩哨訓練をする小笠原2士
 歩哨とは言えば見張りのことです。
敵の兵隊や車両、航空機を警戒します。手に構えているのは自衛隊の正式小銃である「64式7.62mm小銃」です。
もちろん本物です。しかし射撃訓練のとき以外は絶対に実弾は込めません。
よってこの時も銃に弾は入っていません。
 顔は緑や茶色などのドーランで迷彩に塗り、鉄帽(ヘルメット)には草や葉っぱで偽装しています。ドーランは少々つらいものです。皮膚呼吸が出来ないのか妙に不快、服につく、顔を触ると手につくからかゆくてもあまり掻けない。
 実戦ではこんなことは言っていられないでしょうけど。
 ところで芸能人なども良く使う、この「ドーラン」って固有名詞じゃないらしいんですね。ドイツの「ドーラン社」という会社のこの顔料(化粧品)が世界的に有名だったため、ドーランといわれるようになったそうです。
 服装は陸上自衛隊の「戦闘服」というもので、昔は作業服といわれていました。この服のような自衛隊独特の色は「オリーブドラブ」という色で、略して「OD」といわれます。
 左胸についているのは名札で、教育期間中はおそらく判別しやすいようにという意味で白の名札をつけました。
 部隊に配属されると服と同じ「OD色」の名札になります。
戦闘時に光るものや目立つ色は厳禁です。
 ちなみに陸上自衛隊に陸士として入隊すると、まず前期教育として自衛官として共通で必要な一般的知識や動作の訓練を3ヶ月間、その後に後期教育として職種ごとの専門的な知識を得るため3ヶ月間の教育を受けます。
 私は香川県善通寺市にある善通寺駐屯地の第2教育団隷下の第110教育大隊第332共通教育中隊で前期教育を受けました。

前期教育隊で射撃訓練をする小笠原2士
 射撃訓練のうち、射撃予習という訓練です。手に構えているのは先ほどの歩哨と同じ「64式7.62mm小銃」です。
重さは4.2kg。この小銃デビュー当時の昭和39年(1964年)では世界でも最高レベルの小銃といわれていました。連発(ババババ〜ン!と弾が出る)と単発(一発ずつ)射撃が出来ます。
1964年に自衛隊に採用されたので「64式」といいます。自衛隊では大体の装備品を採用年をつけて「○○式」と呼びます。「7.62mm」とは使用する弾丸の直径を表します。現在は5.56mmの弾丸を使用する新型の「89式5.56mm小銃」に更新されつつあります。
構えているのは、もちろん本物です。というか、偽物なんて自衛隊にはないでしょうけど。
 この射撃予習のときも実弾は込めません。弾を込めるのは、射撃場にいって実際に撃つ寸前に渡され、装填します。
小銃の実弾は1発が大体缶ジュースか500mlのペットボトル1本と同じ額もするため、自衛隊では、こうやって射撃予習という構え方や狙い方、撃ったときの姿勢などを念入りに訓練します。これを上官などが見て、修正してくれます。
 実弾1発がそんなに高くないように思える方もおられるでしょうが、22万人の自衛官が仮に50発ずつ1年1回の訓練で使えば、缶ジュース1100万本にもなりますから、容易に実弾での射撃訓練も出来ないのが実情です。
 やはり日本ではこういう武器を使う組織や人数が限られていますし、武器・弾薬等の輸出をほぼ行っていないので、国産の武器等は単価が高くなってしまいます。安い外国製の武器にすればよいとの声もあるでしょうが、有事等に島国である日本は、海外からの補給路を断たれたら、孤立無援になってしまいます。そのときにも必要最小限度の武器を自国で生産できるラインや技術を確保しておかなければならないという理由から、高価になっても国産できるものは国産にすることが日本のみではなく、諸外国でも国策となっています。

後期教育隊でアンテナ建柱をする小笠原2士
 後期教育は兵庫県伊丹市にある伊丹駐屯地の中部方面通信群教育隊で受けました。
後期教育は前でも述べたとおり、各職種での専門知識や技術を学びます。
通信科職種には、野外通信部隊と基地通信部隊があり、野外通信には「無線」「有線」「搬送」、基地通信には「電話」「搬送」「信務電信」の3つの部隊があります。
 これら野外、基地の部隊のうち共通する技術により「有線」「無線」「搬送」「信務」の4つの「特技」に分けられています。この特技は軍事用語の英略を採って「MOS(モス)」と呼ばれます。
 写真は野外での通信を確保するための無線機のアンテナを建てているところです。
このアンテナ建柱は通常3人一組で行います。
 これらの教育後、一般部隊に配属されます。
私はこの後、中部方面通信群第103基地通信大隊第310基地通信中隊搬送隊に配属されました。
 この「搬送」という仕事は、電話などの音声信号を電波に変えて無線通信を行う際に、音声信号を電波に乗せる仕事を担当します。
この音声信号を電波に乗せるときに必要な電波を「搬送波」といい、この「搬送」の文字を取っているのです。
 自衛隊には自衛隊内専用の電話通信網があり、この電話は有線と無線でつながっています。
この無線区間の電話を電波に乗せて飛ばし、それを運営維持管理するのが、私の所属していた基地通信中隊の搬送隊の仕事です。いわばNTTと同じ仕事です。
 基地通信中隊の電話隊は隊内電話網の有線区間の運営維持管理のほか、NTTと同じ交換も担当しています。自衛隊の駐屯地にかけると交換手の方が出ますが、この交換手がこの電話隊の隊員か、電話隊所属の技官さんになります。
 よく自衛官で、しかも通信科ならモールス信号が出来るだろうと言われますが、私たち搬送MOSはモールス信号は担当ではありません。モールス信号を担当するのは信務電信隊です。
 ほとんどの陸上自衛官がモールス信号を日常では使いません。
自衛隊の階級
陸上自衛隊 海上自衛隊 航空自衛隊 旧陸軍
幹部 将官 陸将(甲)
陸将(乙)
海将(甲)
海将(乙)
空将(甲)
空将(乙)
大将
中将
陸将補 海将補 空将補 少将
佐官 1等陸佐 1等海佐 1等空佐 大佐
2等陸佐 2等海佐 2等空佐 中佐
3等陸佐 3等海佐 3等空佐 少佐
尉官 1等陸尉 1等海尉 1等空尉 大尉
2等陸尉 2等海尉 2等空尉 中尉
3等陸尉 3等海尉 3等空尉 少尉
准尉 准陸尉 准海尉 准空尉 准尉
陸曹長 海曹長 空曹長 曹長
1等陸曹 1等海曹 1等空曹 軍曹 ※陸将(甲)、海将(甲)、空将(甲)は統合幕僚会議及び陸海空幕僚長の職にある将を指します。陸将(乙)、海将(乙)、空将(乙)がその他一般の将です。
※自衛隊の幹部は旧日本陸軍等の将校に、曹は下士官、士は兵に相当します。
※参考のため、旧日本陸軍の階級一覧表を横に掲載しました。おおよそ自衛隊と旧陸軍の階級が対比するように配置しましたが、両者の階級制度には差があり、特に曹・士と下士官・兵の階級は容易に対比が出来ません。
2等陸曹 2等海曹 2等空曹
3等陸曹 3等海曹 3等空曹 伍長
陸士長 海士長 空士長 兵長
上等兵
1等陸士 1等海士 1等空士 1等兵
2等陸士 2等海士 2等空士 2等兵
3等陸士 3等海士 3等空士
陸上自衛隊の職種制度
職種 内 容
普通科 地上戦闘の骨幹部隊として、機動力、火力、近接戦闘能力を有し作戦戦闘に決着をつける重要な役割を果します。どんな地形も克服し、また気象や時期、場所などに左右されることなく自由に行動できます。
機甲科 戦車部隊と偵察部隊があります。戦車部隊は、装甲防護力、正確な火力及び優れた機動力を発揮し、猛烈果敢な近接戦闘により敵を圧倒撃破します。偵察部隊は軽快に行動し、優れた通信、偵察、監視能力により情報を獲得します。
特科 野戦特科 野戦特科部隊と高射特科部隊があります。野戦特科部隊は、火力戦闘部隊として大量の火力を随時随所に集中して広域な地域を制圧します。高射特科部隊は、対空戦闘部隊として航空機等に対し至短時間に有効な射撃を行うとともに広範囲にわたり迅速かつ組織的な対空情報活動を行います。
高射特科
航空科 対戦車ヘリコプター隊をもって航空火力戦闘を行うとともに、各種ヘリコプター等をもって航空偵察、部隊の空中機動、物資の輸送、指揮連絡等を実施して広く地上部隊を支援します。
施設科 自走浮橋、ドーザー等の各種施設器材をもって障害の構成・処理、陣地の構築、渡河、交通、建設の諸作業を行うとともに、施設器材の補給、整備等を行います。
通信科 各種通信電子器材をもって部隊間の指揮連絡のための通信の確保、資料自動処理組織の構成及び電子戦の主要な部門を担当するとともに写真・映画の撮影処理、通信器材の補給・整備等を行います。
武器科 火器、車両、誘導武器、弾薬の補給・整備、不発弾の処理等などを行います。
需品科 糧食、燃料、需品(需品器材や被服)の補給、整備及び回収、給水・入浴・洗濯等を行います。
輸送科 大型車両等(40tトレーラーを含む。)をもって部隊、戦車、重火器、各種補給品を輸送するとともに、輸送の統制、ターミナル業務、道路使用規制等を行います。
化学科 化学防護車、除染車等の各種化学器材をもって有毒化学剤、放射性物質等で汚染された地域を偵察し、汚染された地域、人員・装備品等の除染を行うとともに、発煙・対焼夷等を行います。
警務科 警護、道路の交通統制、隊員の規律違反の防止、犯罪捜査など部内秩序の維持に寄与します。
会計科 予算、資金、給与、調達等の会計業務を行います。
衛生科 患者の治療や医療施設への後送、部隊の健康管理、防疫さらに衛生器材等の補給・整備等を行います。
音楽科 音楽演奏を通じて隊員の士気を高揚します。このほか、警務科部隊の援助を行います。
※各職種の背景色はそれぞれの職種を色で識別するための隊種標識色に対応した色です。
自衛官等の採用制度
対象 制度 条件など
大卒程度 幹部候補生 一般・技術及び歯科・薬剤科のそれぞれにおける幹部候補者。採用されると陸・海・空曹長に任命され、幹部候補生として所定の期間、教育を受けた後、3等陸・海・空尉(大学院修了者及び医科・歯科は2等陸・海・空尉)に昇任し、幹部自衛官となります。※医科・歯科・薬剤科は国家資格取得者(見込み含む)
賃貸学生
(衛生・技術)
大学(大学院)に在学する学生で、医学、歯学、理学(数学、物理学、化学等)及び工学(機械、電気、船舶、航空等)を専攻し、修学後に、その専攻した学術を応用して自衛隊に勤務しようとする学生に学資金を貸与するもの。大学(大学院)修学後は、引き続き陸上・海上及び航空自衛隊の幹部候補生として採用され、教育終了後幹部自衛官となります。
高卒程度 防衛大学校学生 幹部自衛官となるために4年間の教育・訓練を受け、卒業時に、陸上要員は陸上自衛官(陸曹長)、海上要員は海上自衛官(海曹長)、航空要員は航空自衛官(空曹長)にそれぞれ任命されます。各幹部候補生学校に入校して、初級幹部として必要な知識・技能の修得のための教育を受け、約1年後に3等陸・海・空尉に昇任します。
防衛医科大学校学生 医師である幹部自衛官になるために必要な識見及び能力を与え、かつ伸展性のある資質を育成。学生舎で共同生活を送るのが特徴で学生手当等も支給されます。卒業後は、陸・海・空曹長に任命され、医師国家試験に合格した後、2等陸・海・空尉に昇任し、医官となります。
航空学生 海・空自衛隊の中堅パイロット及び戦術航空士となるための教育・訓練を受け、約6年で3尉に昇任し、幹部自衛官となります。
看護学生 陸上自衛隊において看護業務に携わる自衛官としての資質及び能力を養う。看護師国家試験に合格した後、2等陸曹に昇任し、各病院に勤務する。
一般曹候補生 採用後、教育部隊での教育を修了すると部隊に配属され、部隊勤務を通じて曹としての教育を受けます。採用後2年9ヶ月以降選抜により逐次3曹に昇任します。将来は幹部への道も開かれています。(これまでの一般曹候補学生と曹候補士の制度を統合して新設された制度で、平成20年度募集から始まります。)
2等陸海空士 教育部隊や一般の部隊で教育訓練を受け、陸2年(技術系は3年)、海・空3年を1任期として勤務します。特技課程により各種の公的資格をとる機会があり、夜間または通信教育による上級学校への通学も可能です。また、将来は曹などへの道も開かれています。
中卒 自衛隊生徒 中学校卒業後3士として入隊し、技術関係の業務に従事する曹としての知識・技能を養い、4年間の教育後3曹に昇任します。3年次から防衛大学、航空学生の受験も可能。教育期間3年次までには高校の履修も並行して行い、高校卒業の資格も得ることが出来ます。また、将来は幹部への道も開けています。
免許資格者 医科・歯科幹部自衛官 医師としての経験年数等により、2等陸・海・空尉〜2等陸・海・空佐になります。
海上自衛隊技術幹部 技術者としての経験年数等により、2等海尉から1等海尉になります。
陸上自衛官(看護) 看護師としての経験年数等により、3等陸曹から陸曹長になります。
技術海曹(大学・短大・高専卒の部、免許の部) (1)大学・短大・高専卒の部 3等海曹で入隊し、約3年後に幹部候補生の受験資格ができます。
(2)免許の部 免許の種類により3等海曹〜海曹長になります。
自衛隊退職者
即応予備自衛官 防衛招集命令、治安招集命令及び災害等招集命令により招集された場合に、自衛官としてあらかじめ指定された陸上自衛隊の部隊において勤務します。
即応予備自衛官は、自衛官としての勤務経験が1年以上ある者又は予備自衛官に任用されたことがある者で、次のような要件に該当する者から選考により採用します。なお、任用期間は、1任期3年で、継続任用が可能です。
(1)陸上自衛官退職後1年未満であるか、あるいは、陸上自衛隊の予備自衛官であること
(2)退職時の階級が2尉以下であること
(3)一定の年齢に達していないこと
  ア 1士・士長:32歳未満
  イ 3曹〜2尉:当該階級の定年年齢に3年を減じた年齢未満
即応予備自衛官は、必要とされる練度を最低限確保するため、年間30日の訓練を受けます。
予備自衛官 防衛招集命令により招集された場合に、自衛官として、後方警備、後方支援、基地警備などの要員として勤務するほか、災害招集命令により招集された場合に自衛官として勤務します。
予備自衛官は、自衛官としての勤務経験が1年以上ある者又は予備自衛官に任用されたことがある者で、次のような要件に該当する者から選考により採用します。また、所要の教育訓練で修了した予備自衛官補は予備自衛官に任用されます.なお、任用期間は、1任期3年で継続任用が可能です。
(1)退職時の階級が2佐以下であること
(2)一定の年齢に達していないこと
  ア 士長以下:37歳未満
  イ 3曹〜2佐:当該階級の定年年齢に2年を加えた年齢未満
予備自衛官は、必要とされる練度を維持するため、年間5日間(自衛官退職後1年未満で採用されていることなどの要件を満たす者については、初年のみ1日訓練)の訓練を受けます。
一般 予備自衛官補 希望者を、試験等により予備自衛官補として採用し、所定の教育訓練修了後、予備自衛官として任用します。
一般及び技能の採用枠があります。
予備自衛官補は教育訓練招集に応ずる義務のみを有し、防衛招集応招義務及び災害招集応招義務はありません。
一般 自衛官未経験者 18歳以上34歳未満 
技能 自衛官未経験者 18歳以上で、保有する技能に応じ53〜55歳未満

自衛隊及び自衛隊への入隊に関するご質問、自衛隊の行事等に関するお問い合わせも、可能且つ分かる範囲でお答えいたします。

お気軽にe-mailでご質問ください。

 また自衛隊に関するご質問やお問い合わせは、お住まいの都道府県に所在する「自衛隊地方協力本部」で、お気軽にお問い合わせいただけます。自衛隊地方協力本部は自衛隊の隊員募集と自衛隊についてのご案内を担当している機関です。


トップ
ページ
プロフィール ご挨拶 小笠原賢二を
応援する会
おがけんの
活動日記(ブログ)
岡山オンリー
ワン計画
お願い けんじ集 リンク